悪夢にうなされるナルコレプシー病
ナルコレプシーという睡眠障害をご存知ですか?『眠りすぎてしまう」という過眠症の一種ですが、実は日本人に多い症例です。たくさん寝ても眠い人はチェックしてみて下さい。
主な症状は以下の2つです。
1.脱力発作
カタプレキシーとも呼ばれています。喜怒哀楽の反応が出た時に、急激に眠くなって脱力してしまいます。倒れ込んでそのまま眠ってしまうこともあるので運転中などはたいへん危険です。
2.幻覚症状
眠りが浅いため夢を多く見るようになります。しかも夢は悪夢を見ることが多くストレスの原因にもなるんです。
また、脳が覚醒した状態で眠りについてしまうことが多いので金縛りにあって幻覚を見ることもあります。現実と夢がごちゃごちゃになってくるので何が何だか分からなくなってしまうことも。
原因は何??
昔は全く原因が掴めずお手上げ状態だった病気ですが、睡眠のサイクルの大きな乱れが原因であることが分かりました。
ナルコレプシーの症状が現れる人は、眠りについた瞬間にすぐにレム睡眠と呼ばれる浅い眠りに入ってしまいます。
通常だとノンレム睡眠と呼ばれる深い睡眠を経験してからレム睡眠が現れるのですが、ナルコレプシーの人は逆転してしまうため夢を多くみたり金縛りに悩まされてしまうようです。
具体的には、オレキシンと呼ばれる神経が損傷しているとナルコレプシーと診断されます。オレキシンとは睡眠の維持や抑制を司る神経で、この細胞が死滅していたり活動していないとナルコレプシーの症状が現れてしまいます。
どんな人がなりやすい?
過度なストレスを毎日かかえこんでいたり、睡眠不足が重なってしまう人などに多いようですが、一般的には15歳前後の人に発生することが多く、40歳前後になると発症するケースは稀なようです。
治療法は?
基本的には医師の診断の元薬物での治療がメインになります。そのほかには、夜間の睡眠をしっかりとる努力をすること、また可能であれば日中に昼寝をして少し仮眠をとることが睡眠サイクルの改善に貢献するとして効果があるとされています。
終わりに
悪夢や金縛りを繰り返すのは脅威ですね。4000人に1人と言われる病気ですが、日本人は特になりやすいと言われているので、もし気になる人は『まさか自分が』と思わず病院で検査してもらうのがおすすめです。
単純に睡眠不足からくる眠気の場合もあるので、かなり長い時間寝ているもののずっと眠い人は要注意です!