無意識にひたすら泣き叫ぶ夜驚症とは?その原因と治す方法
夜驚症(やきょうしょう)とは、夜中に突然目が覚めて急に叫んだり泣いてしまったりする睡眠障害です。特に子どもに多く、日中に何か恐怖を感じた時に発症しやすいと言われています。また、深い眠りの中で起こる現象なので夢遊病と症状がよく似ていたり、夢遊病と同時に誘発されたりします。
夜泣きと夜驚症は全く違う
症状としては泣き叫ぶだけなので、幼児の場合夜泣きと混合されがちですが、根本的なところが違います。夜泣きは泣いている自覚があり、自ら意思を持って泣いていますが、夜驚症の場合は全く意識がありません。
夜泣きは遊んであげたり抱っこをしてあげればいずれ泣き止んでくれますが、夜驚症は何をしても泣きやみません。
ノンレム睡眠という脳が休んでいる状態で泣き叫ぶため、どんなに声をかけても聞こえないのです。壁に向かって一心に叫んだり、無表情で涙を流したりするので親としては心配でたまらないでしょう。
なぜ夜驚症が起こるのか?
夜驚症が発症するメカニズムは詳しく解明されていませんが、共通している原因は何らかの恐怖を感じた時に起こるということです。
例えば、『トイレに1人で行かされた。』『ホラー映画を見た。』など、恐怖を感じた場合に起こりやすいとされています。
夜驚症を治す方法
夜驚症は、成長段階にある脳が起こす障害なので、ほっておいてもそのうち治ってきます。ただし、長く続く場合、何か子どもが恐怖に感じているものがないかを探してみましょう。
怖いと思っているものが本当は何も怖くないものなのだと教えてあげるだけで簡単に治ったりします。
まとめ
症状だけを見るとかなり怖い病気の様に感じますが、それほど深刻にならないで考えても大丈夫でしょう。子どもはとても感受性が強いので、愛情を持って毎日面倒を見れば自然と治る病気です。『うちの子が特別おかしいのか?』と心配になりそうですが、誰にでも起こりうる一般的な症状なので、ゆっくりと治してあげていくぐらいドンと構えていて大丈夫だと思います。
※似た症例である夢遊病に関してはケガの恐れもあるので注意が必要です。(特に大人の場合は要注意)
また、睡眠障害の原因はほぼ全て『質のいい睡眠が取れていない』ことに既存します。対策として、質のいい睡眠が取れる様に子どもの生活習慣を見直してあげたり、心を落ち着かせるアロマやサプリなどを使ってみるのも良いかもしれません。
リラックスした状態でゆったりと眠れる環境を作ってあげましょう。