ノンレム睡眠とレム睡眠の役割
ノンレム睡眠は深い眠り、レム睡眠は浅い眠りと解釈することが多いですが、調べてみると実は厳密にはそうとも言い切れない部分があります。トリビア的な要素もあるので参考にしてみて下さい。
ノンレム睡眠の真実
ノンレム睡眠にも段階がある
ノンレム睡眠とは体も脳もほぼ休んでいる状態を指しますが、実は4段階のステージが用意されています。特に3、4段階のステージはかなりぐっすり眠っている状態ですが、脳は休みながら必要のない情報を少しずつ消しています。
また成長ホルモンが分泌されるのも3、4ステージに入ってからです。成長ホルモンは成長を促すだけでなく傷ついた体を修復する作業も行います。
そのためよく寝たのに体がダルい時は、ノンレム睡眠中に第3、4段階までいけていないことが原因のようです。
必ずしも90分サイクルではない
ノンレム睡眠とレム睡眠の繰り返しは90分サイクルで行われると言われていますが、個人によってばらつきがあります。そのときの健康状態によってもサイクルは変化するため、90分サイクルというのは実は目安でしかありません。
90分サイクルで起きればすっきり起きられると聞いたけどうまくいかないことが多いのではないでしょうか?
ノンレム睡眠をするのは人間だけ
ノンレム睡眠は、実は人間以外の動物には備わっていない機能です。回りの危険に反応できないほど深い眠りなので野生動物にはいらない機能なんですね。
個人的に頭が良いために安息を得られたことでノンレム睡眠を覚えたのか、逆にノンレム睡眠ができたからこそ頭が良くなったのかが気になります。
レム睡眠の真実
レム睡眠時は目がギョロギョロ動く
レム睡眠時は、体の筋肉は動かない様に指示が通っています。ただし目だけは起きているときと同じ様に動くんです。レム睡眠のレムはREM(Rapid Eye Movement)の略、つまり目がギョロギョロ動いている時の睡眠です。
レム睡眠はほとんど起きている
レム睡眠とノンレム睡眠は仕組みが根本的に違うため、深い浅いで判断する事自体にどうやら問題があるようです。レム睡眠時は眠っていますが交感神経が活発になっていたら脈の変動が激しいため、ほぼ起きているのと同じ様な動きをしています。
脳みそはフル回転
また、レム睡眠時はその日に起きた出来事の記憶の整理を全力で行っています。人間の脳はほんとにすごいです。無意識でありながらこういった芸当ができるのは普通に考えたら奇跡です。夢を見るのもこのレム睡眠時の脳の活発な作業の副産物だとされています。